スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←【ココマ】迸る狂気 →猿総受けの場合 その1
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



総もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
総もくじ  3kaku_s_L.png 拍手コメントお返事
もくじ  3kaku_s_L.png BKM・BGM
もくじ  3kaku_s_L.png 既刊販売案内
総もくじ  3kaku_s_L.png 鍵付き記事
もくじ  3kaku_s_L.png ★日向の娘
もくじ  3kaku_s_L.png ★情の洪水
もくじ  3kaku_s_L.png ★傾国の女神
総もくじ  3kaku_s_L.png ★暁の煉獄
もくじ  3kaku_s_L.png ★蒼月を仰いで
総もくじ  3kaku_s_L.png ★難攻不落の姫君
総もくじ  3kaku_s_L.png ★狂気の贄
もくじ  3kaku_s_L.png ★天の咆哮
総もくじ  3kaku_s_L.png ☆お題
もくじ  3kaku_s_L.png ☆短編
もくじ  3kaku_s_L.png ☆STAR SPECTACL
総もくじ  3kaku_s_L.png 戦国BSR【※】
もくじ  3kaku_s_L.png 三国志【※】
総もくじ  3kaku_s_L.png ミスフル【※】
もくじ  3kaku_s_L.png トリコ【※】
総もくじ  3kaku_s_L.png アカギ【※】
もくじ  3kaku_s_L.png 狼花【*】
【【ココマ】迸る狂気】へ  【猿総受けの場合 その1】へ
  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit

「ミスフル【※】」
・通常仕様(その1)

【華武猿】「袋小路の子猫ちゃん」3

 ←【ココマ】迸る狂気 →猿総受けの場合 その1
残りの華武陣 勢揃い
ここから天国の本当の受難が始まります…

今一度お断りいたします アホです





3 あと一歩、の距離で




 十二支高校野球部一年、猿野天国十五歳。
 何が何だかサッパリ理解できないが、ただいま現在進行形で、宿敵・華武高校野球部のキャプテン屑桐無涯に抱きしめられている真っ最中。


「は、放せよッ折り紙野郎!」


 カツラが外れないように押さえながら、天国が必死に抵抗していると。


「はぁ~、屑桐のやつ、一体どこ行ったんだ?」
「さあのぅ、わしにもとんと判らんが…。
 あの野球バカの屑の字が、試合が終わるやグローブをしまいもせず、居残り練習も何もかんも放棄して、いの一番にグラウンドをとび出して行くとは…。何があったんかのう」
「あはっ、確かに言えてる気。そーゆーのっていっつもミヤがやることだもんね」
「同感ング」
「ってちょっと、ひどくないっすか、その言い草。今はオレだって、けっこーマジメにやってるつもりなんですケド」


 そんな会話とともに、華武の野球部員一行がゾロゾロと連れだって、天国たちのほうに近づいてきた。
 どうやら、試合が終わるなりグラウンドから消えてしまった屑桐を追ってきたらしい。

 当然のごとく、彼らは屑桐(と屑桐の懐中に捕らえられた天国)に気づいた。


「屑桐! お前ンなトコで何やってんだよ! …て、え? 猿野!?」
「屑の字よ……ぬしが腕に抱えておるのはもしや、十二支の猿野か?」
「あーっ、ホントだ! 屑桐さん! いくら屑桐さんでも抜け駆けは許さない気!」
「はあぁん、それで練習ほっぽって出てったんすねー。ズルはなしっすよ?」
「早くこっちにも猿野よこすング」


 皆、多大なる嫉妬とわずかな羨望のこもった言葉を次々に投げつけてくる。


 ――妙に勘がいいと言おうか、鼻がいいと言おうか。
 彼らもまた、ひと目見るなり、それが女装した天国だと察したようだ。

 何せ、全員が全員、屑桐と同じように天国をいたく気に入っているうえに。
 その恋人の座を射止めてやろうと、それぞれが常に機会をうかがい、互いにしのぎを削り合っているのは、今や周知の事実である。


(…? ナニ仲間うちでもめてんだ?)


 ――でもやっぱり、当人の天国だけは微塵も気づいていないのだった。


「貴様ら…」


 天国と違って、チームメイトらの肚を十二分に知っている屑桐は、いいところで邪魔が入ったと不機嫌もあらわに小さく舌打ちする。
 そこで一瞬拘束がゆるみ、天国から注意が逸れた。


(今しかねえっ!!)


ドグッ


 にぶい音を立てて、天国のくり出した肘鉄が屑桐の鳩尾に綺麗に決まる。


「ぅぐッ…!?」


 その隙に、天国は屑桐の脇をすり抜けて逃走した。


「あっ、猿クンが逃げた気!」
「何やってんすか屑桐さん! しっかり捕まえといてくださいよ!」
「…く…」
「わしらに黙って、ひとりだけ出し抜こうとした報いじゃな」
「まあまあ、今は言い争ってる場合じゃねぇべ。
 猿野は校舎のほうに逃げてった。まだまだ地の利はこっちにあるング」
「白春の言う通りだ、とにかく追いかけるぞ! バラバラに散れ! 猿野を見つけたら全員で挟み撃ちだ!」


 帥仙の作戦に従い、彼らは散り散りになって、今しがた天国が向かった自らの学舎に突入して行った。

 さてもさても、ここぞとばかりに試合並みの鞏固な団結力を発揮する、己の欲望に忠実な華武高校野球部の面々であった。




###




 ――さて、飢えた狼六匹の魔手から辛くも逃れた天国はというと。

 狼どもを撒こうと校舎に逃げたはいいが、やはり不慣れな、しかも初見の敵地である。
 逃げまわっているうちに完全に道に迷い、自分が今何階にいるのかも判らず、階段附近で冷や汗ダラダラで右往左往していた。


(やっべぇ、どこをどう行けばいいのかぜんっぜん判んねえ…!)


 天国とて、今自分がいる校舎内が敵のホームグラウンドであることは百も承知だ。
 なので、本格的にヤバくなる前に、早いとここの危険区域からオサラバしたかった。
 …ただ、下手に動くと見つかりそうで怖いのだ。
 一度そう思ってしまうと、動こうにも動けない。


 と、次の瞬間。
 不意に横から伸びてきた手に身体ごとさらわれ、天国はものすごい力で人気のない教室に引きずり込まれた。


「!?」


 声をあげる間もなく腰に腕をまわされ、強引に抱き寄せられた天国は。
 相手が誰だか把握する前に、いきなり口をふさがれた。
 それはもう、「ぶっちゅううぅぅ」という擬音が今にも聞こえてきそうなほど激しく。


(こっ、コイツ……御柳か!?)


 この期に及んでなお、何故自分がこんなことをされねばならないのか一向に判らない天国は、とにかくこの窮地を脱しようと、渾身の力でがむしゃらにもがく。
 しかし、なにぶん両者の力は拮抗しているため、状況はさほど変わりはしない。


(くそっ、ふりほどけねえ!)


 危機感を覚えて焦る天国の背を、じわりと冷たいものが伝い落ちていった。
関連記事
スポンサーサイト

 関連もくじ一覧 ▼ 
総もくじ 3kaku_s_L.png 未分類
総もくじ 3kaku_s_L.png 拍手コメントお返事
総もくじ 3kaku_s_L.png 鍵付き記事
総もくじ 3kaku_s_L.png ★暁の煉獄
総もくじ 3kaku_s_L.png ★難攻不落の姫君
総もくじ 3kaku_s_L.png ★狂気の贄
総もくじ 3kaku_s_L.png ☆お題
総もくじ 3kaku_s_L.png 戦国BSR【※】
総もくじ 3kaku_s_L.png ミスフル【※】
総もくじ 3kaku_s_L.png アカギ【※】
総もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
総もくじ  3kaku_s_L.png 拍手コメントお返事
もくじ  3kaku_s_L.png BKM・BGM
もくじ  3kaku_s_L.png 既刊販売案内
総もくじ  3kaku_s_L.png 鍵付き記事
もくじ  3kaku_s_L.png ★日向の娘
もくじ  3kaku_s_L.png ★情の洪水
もくじ  3kaku_s_L.png ★傾国の女神
総もくじ  3kaku_s_L.png ★暁の煉獄
もくじ  3kaku_s_L.png ★蒼月を仰いで
総もくじ  3kaku_s_L.png ★難攻不落の姫君
総もくじ  3kaku_s_L.png ★狂気の贄
もくじ  3kaku_s_L.png ★天の咆哮
総もくじ  3kaku_s_L.png ☆お題
もくじ  3kaku_s_L.png ☆短編
もくじ  3kaku_s_L.png ☆STAR SPECTACL
総もくじ  3kaku_s_L.png 戦国BSR【※】
もくじ  3kaku_s_L.png 三国志【※】
総もくじ  3kaku_s_L.png ミスフル【※】
もくじ  3kaku_s_L.png トリコ【※】
総もくじ  3kaku_s_L.png アカギ【※】
もくじ  3kaku_s_L.png 狼花【*】
【【ココマ】迸る狂気】へ  【猿総受けの場合 その1】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【【ココマ】迸る狂気】へ
  • 【猿総受けの場合 その1】へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。